フリーランスの請求書発行をClaude Codeで仕組み化

フリーランスや個人事業主として仕事をしていると、見積書・請求書・納品書・領収書と、発行する書類が地味に多い。案件が増えるほど「どの案件がいくら入金済みで、どれが未回収か」の管理も煩雑になっていく。

この記事では、この経理・事務まわりを、Claude Codeと一緒にローカルWebアプリとして仕組み化した実例を紹介する。

書類発行がバラバラで、状態管理も自分の記憶頼みだった

以前は、案件ごとに見積書や請求書をその場しのぎで作っていた。テンプレートはあってもファイルの置き場所がバラバラで、どの案件がいくら入金済みかは、自分の記憶とメモに頼っている状態だった。

依頼を受ける案件数が増えてくると、この管理方法はいずれ限界がくる。そこで、案件の一元管理と、見積書・請求書・納品書・領収書という4種類の帳票発行をまとめて仕組み化することにした。

バラバラなファイルやメモで案件管理をしている様子と、それが1つのアプリに整理されていく様子を対比した図

ローカルWebアプリで「入力→保存→発行」を一本化する

アプリの構成:5つのタブ

Claude Codeと一緒に組んだのは、ローカルで動くシンプルなWebアプリだ。手元のブラウザでフォームに入力すると、データはExcelファイルに保存され、取引先に渡す帳票はPDFで発行される。

タブは次の5つに分けた。

  • 案件登録:新しい案件を台帳に起票する
  • 帳票発行:見積・請求・納品・領収の4種類をExcelとPDFで同時に作成する
  • 入金記録:入金を記録すると、対応する領収書が自動で発行される
  • 一覧・レビュー:すべての案件の状態をまとめて確認する
  • 設定:発行者情報や取引先の情報を管理する

免税事業者・源泉徴収への対応

自分は免税事業者にあたるため、免税事業者であることについて誤解を招かないよう、帳票には税込の請求総額を表示し、必要に応じて「適格請求書ではない」旨の注記を選べるようにした。適格請求書発行事業者の登録番号は記載していない。

源泉徴収の対象となる報酬については、1回の支払金額のうち100万円以下の部分を10.21%、100万円を超える部分を20.42%として計算し、実際の振込金額に合わせて領収書の金額を発行する仕組みにしている。ただし対象となる報酬の種類や消費税の扱いは案件によって異なるため、最終的な請求内容は個別に確認している。

帳票の連番管理

見積書・請求書・納品書・領収書には、それぞれ台帳の中で連番を振っている。番号は台帳の既存の最大値に1を足す形で自動採番され、人が手で番号を指定することはない。取りやめた番号も「無効」として記録に残し、欠番を作らない設計にした。

印象に残ったやり取り:一言のフィードバックが設計判断に直結した

作っている途中で、自分が「住所の見え方のバランスが悪い」と伝えた場面があった。

最初は、印影(角印)がある場合とない場合とでテンプレートを2つに分けることも考えた。しかし、それでは管理が煩雑になるので見送った。何度かやり取りしながら試した結果、1つのレイアウトの中で印影の有無を見て発行者欄の幅が自動的に切り替わる設計に落ち着いた。印影がなければ発行者情報の欄をフルに使い、あれば右端に印影用のスペースを空ける、という具合だ。

要望を伝えると、それに見合った形に整理し直してくれる感覚があり、実務で使えるレベルに一歩近づいた瞬間だったと思う。経理の判断までAIに任せたわけではない。設計と最終確認は自分で行い、入力・保存・帳票発行といった定型処理をアプリに任せる形にした。

よくある質問(FAQ)

Q. なぜ会計ソフトではなく自作のアプリにしたのですか?

A. 既存の会計ソフトも検討したが、自分の案件管理の粒度(案件単位での見積〜入金までの流れ)に合わせて自由に設計したかったことと、Claude Codeとの対話だけで細かい仕様変更をその場で反映できる手軽さを優先した。

Q. データの保存先はクラウドですか?

A. いいえ、ローカルのExcelファイルに保存する構成にしている。オンラインサービスに顧客情報や金額を預けたくないという考えから、あえてローカル完結の設計にした。

Q. 会計ソフトとの連携予定はありますか?

A. 現状は独立した台帳のみで運用している。必要になれば、freeeやマネーフォワードなどへのCSVエクスポート機能を追加することも検討している。

まとめ

フリーランスの見積書・請求書・納品書・領収書の発行を、Claude Codeと一緒にローカルWebアプリとして仕組み化した。免税事業者向けの表示方針や源泉徴収の計算も組み込み、「住所の見え方が気になる」という気づきから、印影の有無に応じてレイアウトが自動切替する設計にたどり着いた。経理の判断は自分で行い、入力・保存・帳票発行といった定型処理をアプリに任せる。そんな分業で仕組み化できると実感している。

Xでフォローしよう

おすすめの記事