
SNSの下書きをAI(Claude Code)に生成してもらう仕組みを作っていますが、「生成したAI自身にそのままチェックまでさせていいのか」という疑問がずっと残っていました。私の運用では、文章の生成、ブランドルールに沿ったレビュー、文字数などの機械的な検証を、それぞれ異なる工程に分けています。この記事では、あえて別のAI(Codex)にレビューを任せている理由と、実際にどんな指摘を受けたか、そしてAIレビューにも見逃しがあった実例までを紹介します。
同じAIが作って、同じAIが確認することの怖さ
SNSの下書きは、テーマ決め(strategist)→文章生成(creator)→レビュー(reviewer)→投稿(publisher)という4つの役割に分けて、Claude Code(AIエージェント)に任せる仕組みを作っています。今回はこのうち「reviewer」役の話です。
最初は、生成した文章のチェックもそのままClaudeにやらせていました。「トーンはおかしくないか」「誇張表現はないか」を、生成した本人(同じAI)に聞き直すような形です。
これをしばらく続けて気づいたのは、生成する時に見落としたポイントは、確認する時にも似たポイントを見落とすことがある、ということでした。同じAIに任せると、チェックの視点も似る可能性があります。人間の作業でも、書いた本人だけの校正で誤字や論理の飛躍を見逃すことはあります。それと近いことがAIでも起きているように感じました。

下書きが揃ったら、自動で別のAIに渡す仕組み
そこで、下書き5本(X・Instagram・Threads・note・WordPress)が揃ったタイミングで、自動的に別のAI(Codex)に文章を見せてレビューを依頼する仕組みを組みました。
具体的には、下書きファイルが5つ揃ったことを検知するとレビュー用のスクリプトが動き、ブランドのトーンルール(率直・具体的・煽らない、NGワードのリストなど)と一緒に文章をCodexに渡します。そこで「トーンは適切か」「親しみやすさはあるか」「誇張表現・NG表現はないか」「プラットフォームに合った文体か」の4項目をチェックしてもらい、修正が必要な箇所には具体的な修正案も出してもらう、という流れです。これはClaude Codeと一緒に組んだ仕組みで、私だけで内容を判断せず、このチェックを一段挟んでから次の工程(画像生成・投稿確認)に進むようにしています。
実際にどんな指摘を受けたか
一番わかりやすかったのは、誇張表現の指摘です。前日(8/5分)の下書きでは、推薦タイトル案に「劇的に楽になった」という言い回しを使っていましたが、レビューで「大げさに聞こえる」と指摘され、「迷いが減った」という表現に直しました。最初の下書きを確認した時点では、私も自然な言い回しだと受け取っていましたが、別の視点を通すとそれが誇張だと気づけました。
プラットフォームの制限と運用ルールの混同も指摘された
他にも、SEOタイトルが目安の文字数を超えていた回や、プラットフォームの制限(文字数など)と自分たちで決めている運用ルール(目安)を混同した表現になっていた回もあり、それぞれレビューで拾ってもらって修正しています。
実際の結果・体験談:AIレビューにも見逃しがあった
一方で、このレビューが万能というわけではありません。実際に、Xの投稿は140字という明確な文字数制限があるにもかかわらず、Codexのレビューではその超過を見逃されたことがありました。文章の内容としては違和感がないため、文字数だけの機械的な確認まではレビューの視点に上がりにくかったのだと思います。
この経験から、文字数のように「数えれば分かる」項目は、AIのレビューに頼らず、プログラムで機械的にチェックするようにしました(Pythonの`len()`で文字数を数えるだけの、単純な処理です)。noteの記事についても、まとめ記事なのにリンクが漏れていないか、キャンペーン情報の記載が抜けていないかを機械的にチェックするスクリプトを別に用意しています。AIの判断力と、機械的な確認をそれぞれ得意な領域に振り分ける、というのが今のやり方です。

よくある質問(FAQ)
Q. なぜClaude自身に厳しくチェックさせないのですか?
A. できないわけではありませんが、生成と確認を同じAIに任せると、同じ思考の癖による見落としが起きやすいと感じたためです。別のAI(Codex)を挟むことで、違う視点でのチェックを狙っています。
Q. AIレビューだけで投稿前チェックは十分ですか?
A. 十分ではありません。文字数など「数えれば分かる」項目は機械的なチェックと併用しています。AIレビューは万能ではなく、実際に見逃しが起きた実例もあります。
Q. Codexへのレビュー依頼は毎回人が手動でやっているのですか?
A. いいえ、下書き5本が揃ったタイミングで自動的にレビュー依頼が走る仕組みにしています。人が都度お願いする手間は省いています。
まとめ
SNSの下書きを生成したAI(Claude)自身にそのままチェックまでさせず、あえて別のAI(Codex)にレビューを任せる仕組みにしました。同じAIによる生成と確認だと似た視点の見落としが残ることがあること、実際に誇張表現やタイトルの文字数超過を指摘してもらえたことが理由です。ただしAIレビューにも見逃しはあり、文字数のように機械的に確認できる項目は別途プログラムでチェックする役割分担にしています。次回はまとめとして、戦略・制作・レビュー・投稿の4役に分けたことで実際に何が変わったかを紹介します。

