AIでKindle本を執筆・デザインする方法と公開前の確認点

AIでKindle本を作りたいものの、執筆や表紙作成をどこまで任せてよいか迷う方もいると思います。私も実際に試すなかで、AIに任せやすい作業と、私が確認したほうがよい作業が見えてきました。この記事では、執筆・デザイン・KDP登録の分担方法と、公開前に確認しているポイントを紹介します。企画・執筆・デザイン・出版の4工程シリーズも、今日で3回目です。

執筆:下書きを書かせて、直すところは直す

企画で章立てが固まったら、その構成に沿ってまず各章の下書きをAIに書かせています。

真っ白なページから書き始めるより、たたき台があるほうが手が動きやすくなります。ただ、出てきた下書きをそのまま使うことはほとんどありません。作業は大きく2種類に分かれます。

そのまま使わず直す部分

事実関係の確認、根拠が十分でないのに言い切りが強くなっている表現の調整、私自身の言葉への言い換えは、ほぼ毎回手を入れています。AIは文章を整えるのが得意な分、言い切りすぎる表現を選びがちです。そうした強い言葉は、いったん私の目で見て、根拠に合う表現へ調整します。

AIが書いた下書きに、人間が赤字で言い換え・事実確認を加えていく様子を示すシンプルな図解

わりとそのまま使う部分

一方で、章の骨組みや箇条書きの整理、見出しの並び順は、AIが出したものをそのまま使うことが多いです。この部分は「読みやすさ」という基準がはっきりしているぶん、AIの得意分野だと感じています。

結果として、私の作業時間は「文章を1から書く」ことより「AIの下書きをチェックして直す」ことに寄っています。ゼロから書くより、この方が手が止まりにくいというのが正直な実感です。

デザイン:表紙と図解をAIに任せる工夫

表紙や本文中の図解づくりにもAIの画像生成を使っています。ここで意識しているのは、指示をあいまいにしないことです。

「明るい雰囲気の表紙」のように抽象的に頼むと、狙いと違うものが出てきやすくなります。逆に、テーマ・配色・雰囲気・入れたい要素を具体的に指示すると、修正の往復が少なく済みます。

実際の流れとしては、まず同じ指示文で3〜4パターンを出してもらい、その中から方向性が近いものを選んで、細部だけ指示を変えて詰めていく、というやり方をしています。一発で完成形が出ることはほとんどありませんが、私の場合は、ゼロから作るより形にしやすくなりました。

同じ指示文から生成された表紙案が複数並び、その中から1つが選ばれていく様子を示す図解

ただし、出てきた画像をそのまま採用することはありません。文字が読みにくくないか、テーマと合っているか、既存作品やロゴなどに似た要素が含まれていないかは、私の目で確認してから使っています。

出版:人の確認が多く残る工程

企画も執筆もデザインも、AIにかなりの部分を任せられるようになってきました。それでも、出版(KDPへの登録)は今のところ特に私の作業が多く残っている工程です。

カテゴリ選択、著者名の表記、価格設定、プレビュー画面での最終チェックといった細かい項目を、一つずつ私の目で確認しながら進めています。ここをAIに任せきりにすると、後から気づきにくいミスがそのまま公開されてしまうリスクがあると感じているため、あえて私が最終確認する工程として残しています。

3回にわたって書いてきましたが、まとめるとこうなります。

  • 企画:AIとの壁打ちでテーマを絞り込む
  • 執筆:AIに下書きを書かせて、事実確認と言い換えは私が直す
  • デザイン:具体的な指示で複数案を出してもらい、採用前に私の目で確認する
  • 出版:カテゴリ・価格・プレビューの確認は、今のところ私の仕事として残している

すべての工程をAIに任せきりにするのではなく、工程ごとに「どこまで任せて、どこから私が戻すか」を決めておくことが、結果的に一番手離れのよいやり方だと感じています。

今週はここまでにします

今週は3回に分けてKindle本づくりの分業を書いてきましたが、いったんここで区切りにします。8/13〜16は旅行に出るため、SNS運用も含めてお休みします。無理に埋めるより、また8/17(月)から気持ちを切り替えて再開する予定です。

来週の予告

8/17(月)からは、新しく出版したマンガの2作目「職場の解剖室」の無料キャンペーンに合わせて、制作の裏話を含めた記事を予定しています。詳しくは来週改めて紹介します。

よくある質問(FAQ)

Q. AIが書いた下書きは、だいたいどれくらい直しますか?

A. 章によって差はありますが、事実確認と言い回しの調整でかなりの部分に手を入れることが多いです。骨組みや箇条書きの整理はそのまま使うことも多く、直す量は一定ではありません。

Q. 表紙のデザイン案は何パターンくらい出してもらいますか?

A. まず同じ指示文で3〜4パターン出してもらい、方向性が近いものを選んでから細部を詰めていくやり方をしています。

まとめ

Kindle本づくりを企画・執筆・デザイン・出版の4工程に分け、それぞれで任せる範囲を変えることで、以前より無理なく本づくりを進められるようになりました。特に出版まわりは、今のところ私の確認が多く残る工程として意識的に残しています。すべてをAIに任せるのではなく、工程ごとに線引きを決めておくことが、結果的に一番手離れのよいやり方だと感じています。

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