
昨日お知らせした新刊『AI副業の失敗図鑑 ――「これで稼げる」のウラで起きていること』が、Kindleで発売されました。
この記事では、本に収めた20のケースから「サブスクの積み上げで固定費が利益を食う」というケースを取り上げ、なぜ起きるのか、どう見直すのかを紹介します。AIのサービスを複数使っている方なら、たぶん心当たりがある話です。
1つずつは安く見える月額課金
本の第5章「コストと収益の逆転」に、こんなケースがあります。
副業に本気になった会社員が、道具を少しずつ増やしていきました。
- 文章生成の有料プラン
- 画像生成
- 動画編集
- 文字起こし
- デザインツール
- 素材サイト
どれも契約したときは「月に数千円くらいなら」と思っていたものです。
ところが、確定申告の準備で明細を並べてみると、月額の合計が副業収入を上回り、収支は赤字になっていました。しかも、そのうち半分近くは、ほとんど使っていないサービスでした。
この人は、怠けていたわけではありません。むしろ勉強熱心だったから、契約が増えていった。本の中では、こうしたつまずきを「固定費の暴走」と呼んでいます。
なお、本に登場する人物は、よくある失敗パターンをまとめた架空の人物です。
なぜサブスクの固定費は膨らみやすいのか
理由は大きく3つあります。
契約後に見直すきっかけがない
サブスクは、契約したあとは毎月自動で引き落とされます。自分で見直すタイミングを決めておかないと、使わない契約も残りがちです。増えることはあっても、減りにくい仕組みです。
月額だと安く感じる
「月に数千円」と聞くと手が出しやすい金額ですが、12か月分を足すと印象が変わります。月額で考える癖がつくと、年間でいくら出ていくのかが見えにくくなります。
AIのサービスは次々に出てくる
新しいツールが出るたびに「これを使えばもっと効率化できるかも」と感じるのは自然なことです。学ぼうとして新しいツールを試すうちに、契約が増えることもあります。
ぼくもAIのサービスを毎月いくつか使っているので、この章は他人事ではありません。
20分を目安に始めるサブスクの棚卸し
本の中で、最初にすすめているのは次の手順です。

1. クレジットカードの明細を3か月ぶん開き、月額課金の項目を全部書き出す
2. 1つずつ「直近30日間で実際に使ったか」「そのサービスがないと、いまの収入が減るか」を確かめる
3. 両方ノーなら解約を検討する
「また使うかもしれない」と思ったものは、必要になったときに、契約し直すか考えれば間に合います。
新しく契約するときのルール4つ
減らすだけでなく、増やすときのルールも本では挙げています。
1. 契約する前に、いま契約しているどれを解約するか決める
2. 年間契約にせず、最初は月額で試す
3. 契約日をカレンダーに入れて、30日後に見直す
4. 無料期間で始めたものは、終了日を記録しておく
考え方としては、「いま持っている道具で回らないことが、実際に起きてから増やす」。使いこなせていない高機能なツールより、使い倒している基本のツールのほうが、手元の作業には効いてきます。
『AI副業の失敗図鑑』について
本には、こうしたケースが6つの章に20収められています。
- コンテンツ量産の罠
- 受託・代行の落とし穴
- 画像・デザイン販売の事故
- 情報商材とスクールの罠
- コストと収益の逆転
- 続かない・完成しない
それぞれのケースを「情景 → 何が起きたか → なぜ起きたか → 回避策とチェックリスト」の同じ型で書いているので、気になるところから拾い読みしてもらえます。
まとめ
- 新刊『AI副業の失敗図鑑』がKindleで発売された
- サブスクは契約後に見直すきっかけがなく、固定費が増えやすい
- 明細を3か月ぶん書き出し、2つの質問で残すか決める
- 新しく契約するときは、解約するものを先に決めて月額で試す
AI副業を始めてみたけれど手応えがない方や、何から見直せばいいか迷っている方に、読んでもらえたらうれしいです。
T CROSS出版のほかの本は、T CROSS出版の著者ページからご覧いただけます。

