
今回は、AIエージェント(Claude Code)にObsidian Vaultという「第二の脳」を持たせて運用しながら遭遇した、この1週間のつまずきと改善をまとめてふりかえります。
第二の脳を運用し始めて見えてきた課題
AIエージェントに知識や判断基準を蓄積させる「第二の脳」は、一度作れば終わりというものではありません。今週扱った4つの実例は、いずれも「仕組みを作った後」に起きた問題でした。
きっかけは、日々の作業のたびに指示書(CLAUDE.md)へ書き足しを続けた結果、指示書自体がだんだん長くなってきたことです。そこから、指示書の整理、棚卸しルールの実行漏れ、点検の仕組み化という一連の課題が見えてきました。
この1週間で扱った4つの実例
実例1:指示書を403行→176行に圧縮
普段Claude Codeに読ませる指示書には概要だけを残し、詳細な手順やスクリプト仕様の注意点は別ファイル(スキルファイル)に分離しました。結果、行数はおよそ56%減。毎回の読み込み量が減り、どこに何が書いてあるかの見通しも良くなりました。

実例2:棚卸しルール、実は一度も実行していなかった
指示書を整理した後、「そもそもCLAUDE.mdが膨れ上がっていないか、定期的に確認するルールを作っていたはず」と調べたところ、一度も実施されていなかったことが分かりました。修正指示を蓄積するファイル(corrections.md)には、同じ論点の指摘が9件(関連する記録を含めると15件)重複していました。
実例3:週次は動くのに、月次だけ止まっていた
さらに調べると、週次の点検は動いていたのに、月次の棚卸しだけが止まっていることが判明しました。どちらも「ルールとして書いてある」状態は同じでしたが、実行のきっかけが用意されていたかどうかに差がありました。
この1週間でわかったこと・実際の変化
週次・月次どちらの点検も、Claude Codeの「スケジュールタスク」として登録し直しました。毎週月曜と毎月1日、思い出さなくても自動で点検が走る仕組みです。週次の方はすでに何度か自動で動作し、Vault内の古い情報や矛盾を見つけてくれています。月次の方は、次回の実行タイミングで初めて動作を確認する予定です。
一連の流れを通じて実感したのは、「ルールを書く」ことと「実際に動く」ことは別物だという点です。仕組みは作った時点で満足せず、定期的に「本当に動いているか」を見直す必要があります。

よくある質問(FAQ)
Q. なぜ棚卸しルールが実行されないまま気づかなかったのですか?
A. 「月に一度確認する」という人間向けの目安はありましたが、実行を促す機械的な仕組みがなく、記憶頼みになっていたためです。
Q. 週次点検と月次棚卸しは何が違うのですか?
A. 週次はVault全体の矛盾・古い情報の洗い出しが中心、月次は運用ルール自体(記録ファイル側)の整理まで踏み込む、より広い範囲の点検です。
Q. 同じような仕組みの止まりを防ぐには、何をすればいいですか?
A. ルールを書いた時点で、実行のきっかけ(スケジュールやトリガー)までセットで設計しておくことです。「気をつける」に頼らない設計を意識すると防ぎやすくなります。
まとめ
今週は「AIに第二の脳を持たせた話」として、指示書の圧縮、棚卸し未実施の発覚、週次・月次のスケジュールタスク化という4つの実例をお届けしました。ルールを書く工程と、それを実行させる工程はセットで設計する、という考え方は、AIエージェントの運用を見直すうえで参考になるはずです。次回はまた別の角度から、実践の中で気づいたことを紹介していく予定です。

